2007年9月アーカイブ



投資信託とは

| | トラックバック(0)

バブル経済が崩壊してから、日本は長らくゼロ金利政策が取られてきました。

なぜゼロ金利政策なのか?これは今さらですがおさらいをしておきます。

日本の中央銀行である日銀が市場金利を限りなくゼロに近い水準に据え置くことで、銀行に預金しても仕方ないということになり、市中にお金が潤沢に出回ることを期待しています。
お金がよく出回るようになれば資金調達が簡単になり、設備投資などに向かうので景気回復につながる。
これが日銀のゼロ金利政策です。
景気対策としては確かにこれで良いかも知れませんが、一般の人々にとってはたまったものではありません。
何せ銀行に預金を預けていても全然お金が増えないのですから。

一般人もそう思っているのですから、当然大口の預金をしているお金持ちも同じことを考えています。持っているお金の桁が違いますから、ゼロ金利による影響も桁違いです。何とかそれに替わる投資対象はないかということになり、そこで注目されているのが投資信託です。

投資信託とは、ファンドマネージャーと呼ばれる実際に投資活動をする人にお金を預けて、プロが運用することによって上がった利益を預けたお金の額に応じて配分するというものです。

当然ファンドマネージャーに運用した報酬を支払うので、それを差し引いた金額が戻ってくることになりますが、それでも素人が投資をするよりは安全性も高そうということで、人気を集めています。特に大口でお金を動かしているお金持ちにしてみれば、投資信託が非常に有効であることは想像がつきます。

ボーナス時期になるとテレビでも投資信託のコマーシャルが頻繁に登場します。
大和証券が蛯原友里、いわゆるエビちゃんを起用したコマーシャルは大いに話題となっていますが、投資信託の広告だということを知っている人は意外に少ないかも知れません。

少し前に世間を騒がせた「村上ファンド」、これも立派な投資信託です。
背後には巨額の資金を預けている人がたくさん居ると言われた村上ファンドは、代表である村上氏の強烈なキャラクターを活用して株式市場で独特の運用手法を展開し、大きな利益を上げていたことは有名です。

銀行に預けていても金利が無いに等しい現在、このような投資信託が注目されるのは当然のことで、良い悪いは別として村上ファンドのような禁じ手を使ってでも利益を上げる投資ファンドにたくさんの資金が流れていたのも事実です。世界のマーケットがグローバル化、高度化している状況を見ると投資信託の受託資金はさらに増大して、マーケットの主役であり続けることは間違いありません。

このアーカイブについて

このページには、2007年9月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

次のアーカイブは2007年10月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

Powered by Movable Type 4.1