is: 2008年1月アーカイブ



色々な投資信託

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別の項でREITのことを書きました。

不動産投資信託として、単独ではなかなか手が出ない高額物件を、資金を集めることによって購入し、その利益を分配するというシステムです。

これによってこれまでなかなか動かなかった物件が流通するようになり不動産市場が活発化したという指摘があります。
ここで考えてみると、これと同じことは不動産以外でも出来そうな気がします。

同じことを考える人はたくさん居るもので、世の中にはたくさんのユニークな投資信託があります。イギリスの歌手デヴィッド・ボウイが新曲の投資信託を設定した、というニュースは筆者も見たことがあるので覚えていました。これはデヴィッド・ボウイの新曲をリリースするための費用を投資家から集めて、その新曲が売れた利益を分配するというものです。投資信託設定当時は大いに話題になったのですが、その新曲が売れたのかどうかは定かではありません。

それ以外に面白い投資信託はあるのかと調べてみたら...ありました、実にたくさんのユニークな投資信託が。日本にも同様の仕組みを提供している企業はありまして、その中でも特に日本的なものをご紹介しましょう。

まずひとつめに「アイドルファンド」。新人のグラビアアイドルを売り込むにはたくさんのお金が掛かります。そのアイドルがブレイクして「売れた」あかつきには途方もない利益が生まれるのですが、そのリスクを投資家からお金を集めることで軽減しよういう試みがアイドルファンドです。単に利益配分だけでなく、そのアイドルのイベントに関しての様々な特典や優先的サービスがあるのが面白いところです。

次にこれも日本的なのがゲームソフトの投資信託「ゲームファンド」。「ときめきメモリアル3」という美少女ゲームが商材ですから、そこもまた日本的です。これもゲーム制作の費用を証券化することによって投資家から調達し、このゲームが上げる収益を分配するというものです。ゲームの内容はかなりマニアックですが、資金調達方法などのビジネスモデルは実に先進的で今後のモデルになるかも知れません。

こんなものまであるのか?という投資信託もあります。
「ラブホテルファンド」です。
ラブホテルは人間の性欲に直接関わる産業なので不況に強いと言われます。そのことに目を付けた仕掛け人がラブホテル建築費を証券化して資金を調達し、そのホテルが上げる収益を配分し続けるという仕組みを開発しました。1000円から始められるとあって、かなりの資金が集まって成果は上々のようです。



投資信託の運用会社

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投資信託は本来、証券会社が行ってきたビジネスです。

証券会社は顧客の株式売買を仲介とともに、自社売買と言って自分たちの資金を運用することでも利益を上げています。
そのために立ち上げた投資会社は投資信託の運用も行っており、そのため投資信託は証券会社の専売特許でした。

ところが金融ビッグバンという流れの中、金融業の相互乗り入れが活発になるにつれて証券会社以外が投資信託を販売することも解禁されました。そして銀行や郵便局でも投資信託が購入できるようになりました。もっと正確に言うと生命保険・損害保険会社、信用金庫、農協でも購入することが出来ます。

基準価格が変動している投資信託については、これらの窓口に行くとその日の時価で購入することが出来ます。購入時には一定の手数料が必要になりますが、これについては別の項で詳しくお話します。

購入した投資信託に利益の分配金が発生した場合は、決算日から1ケ月以内に受益者(つまり投資信託購入者ですね)に支払わなければならないと決められているのですが、実際には5営業日後に支払われています。期日が決まっている投資信託の償還金についても償還日から5営業日後に全額が支払われます。また毎月分配金が出る投資信託については特に指定や処理をしない限りは分配されたお金は再びその投資信託に再投資されます。つまり買い増しされます。実際には分配金には20%の税金が掛かるので、残りの80%が買い増しに回る計算になります。

さて、投資信託による運用を終了してそのお金を全額受け取りたいということになったら、今度は換金の手続きです。これは投資信託購入の窓口と同じところで行うことが出来ます。通常は「解約請求」という手続きをすることによって信託契約が解除され、その時点での資産が払い戻されます。特に運用期限の決められていないオープンファンドの場合はこれはいつでも可能です。

そうではなく、運用期間が決められているクローズドファンドの場合は少々厄介です。
まだ運用期間の間に解約をしようにも、それは無理なのでその場合は証券会社などにその投資信託を買い取ってもらうことになります。これを「買取請求」と言います。クローズドファンドはその期間を使って運用することで利益を出すことを前提としており、本来の期日が来ていないのに換金するのですから期待していたリターンは望めませんし、下手をすると元本割れしてしまうこともあるので、クローズドファンドの途中換金には、注意が必要です。

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