株・経済に対する投資信託

| | トラックバック(0)

投資信託が面白のは、沢山ある投資対象を、ある程度まとめてくれるという点にもあります。

これだけだと漠然としていて分かりづらいですので、日本の株式に例えてみます。

日本の株式市場はバブル絶頂期に最高値をつけて、それ以降は下降線をたどりました。
個別の株だけ見ると高いものや安いものが混在していますが、日本全体のトレンドとしては大きく値を下げたわけです。それを表す指標として日経平均株価(日経225)、東証株価指数(TOPIX)などがあります。これらの数値は日本の株式が全体的なムードとして上がっているのか下がっているのかを知るために設けられています。これらの数値に対して投資が出来る投資信託があれば、個別の株式のことは分からなくても日本の株式全体が上がるかどうかに対して投資することが出来ます。そんな投資信託もちゃんとあります。それをインデックス・ファンドと言います。

現在の日本株は今後上に行くのか下に行くのか、専門家でも判断の分かれるところです。ところが、これが経済成長真っ只中の国となったらどうでしょうか。例えば中国やインドの株式は今後の経済成長に伴ってまだまだ現在の水準より上昇すると言われています。さすがに日本に住んでいて中国やインドの株式でどの企業が今後有望かを見抜くには情報が不足しています。仮に情報があったとしてもやはり文化の違う外国のことですから、どんな会社なのか見たこともないようなところの株に投資はさすがに出来ませんね。

しかし、それらの国々の成長している経済そのものに投資できる投資信託があるとしたらどうでしょうか。
投資信託を運用しているファンドマネージャーはもちろんこれらの国々に精通しているプロです。そんなプロが中国やインドの株式を個別に売買して、その運用益を配分してくれるのであれば、そのほうがはるかに安全ですね。

成長過程にある国の市場をエマージング市場と言うのですが、そんなエマージング市場に投資する投資信託を実際に見てみましょう。

HSBCという香港の投資会社が運用する「HSBCインドオープン」は名前の通りインドの株式に投資する投資信託です。基準価格は右肩上がりの上昇を続けており、2007年末で約36000円。投資信託の設定時は1万円だったはずですから、3倍以上の値上がりです。同じくHSBCが運用している「HSBCブラジルオープン」も基準価格が約16000円となっており、設定時の1.6倍になっています。細かいことは分からなくても成長著しい国に投資することが出来る投資信託は今後もさらに人気が増すことでしょう。

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 株・経済に対する投資信託

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://itosui.com/mt41open/mt-tb.cgi/499

このブログ記事について

このページは、isが2008年2月21日 01:45に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「色々な投資信託」です。

次のブログ記事は「ブンさん」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

Powered by Movable Type 4.1