ブンさん

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変わったネーミングもあり、投資信託の中にあって現在注目を集めているものがあります。

「ブンさん」という投資信託です。

英語の名称が多い投資信託の中にあって「ブンさん」、しかもパンフレットにはブンさんだと思われる中年男性の似顔絵が。これはいったいどんな投資信託でしょう?ちなみにこの投資信託を実際に運用しているのは大和投資信託で、販売しているのはりそな銀行です。

その前に投資には欠かせないリスク管理のお話をします。投資の基本に、何かひとつの対象に投資を集中させてはならないというものがあります。何かひとつの対象に投資を集中させると利益が出た時は大きく儲かりますが、その逆になった時に資産の大半を失ってしまうことがあるからです。そこであらゆる投資対象に敢えて分散するのが但し投資スタイルだと言われています。投資信託は投資のプロが行うのですから、当然リスク管理もきちんと行われています。そんなリスク管理の方法として分散投資をクローズアップしたのがこの「ブンさん」です。そうです、「ブンさん」とは「分散」のことだったんですね。ちょっとオヤジギャグの域を脱しない観はありますが、分かりやすくていいネーミングだと思います。

「ブンさん」は名前の通り、海外の公社債と不動産信託証券(REIT)、株式という3つの投資対象にそれぞれ資産の3分の1ずつを分散投資します。安定している代わりにリターンが低いものからリスクが高い代わりに高いリターンが期待できるものまでをバランス良く投資しているので、安定的に資産を守りつつ高いリターンを狙えるのが魅力です。
また、「ブンさん」は日本では人気の高い毎月決算・利益配分型の投資信託です。毎月利益が配分される投資信託については「グローバル・ソブリン・オープン」を例に別の項でお話しましたが、「ブンさん」も投資対象に公社債が含まれていますから、それに近い商品だと思って頂いて良いと思います。

毎月おこづかいが出るこれらの投資信託は、裏を返すと毎月所得が確定することになります。確定した所得を得るということは課税対象になるので、毎月おこづかいが出るたびに税金を支払うことになります。毎月決算型の投資信託は非常に人気が高いですが、こういったデメリットについてもよく知っておく必要があると思います。

2007年末の時点で「ブンさん」は基準価格が8900円前後で純資産額6100億円となっています。
配当は1ケ月35円となっています。
単純に比較は出来ませんが、「グローバル・ソブリン・オープン」に比べると5円ほど少なくなっています。

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このページは、isが2008年3月24日 09:40に書いたブログ記事です。

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